アレルギー科について
アレルギーでお悩みでしたら
ご相談ください
かゆみ・くしゃみ・鼻水といった症状が出ていたら、アレルギー反応を起こしている可能性があります。アレルギーを治療するにはその原因を調べる必要があり、アレルギーの種類や度合いによって、それぞれ適切な治療方法が異なります。本当にアレルギーなのかも含め各種症状でお悩みの方は、一度当院までご相談ください。
よくみられる症状
食物アレルギー
アトピー性皮膚炎
喘息
アレルギー性鼻炎
アレルギー性
結膜炎
花粉症
蕁麻疹
慢性咳嗽
接触皮膚炎
このような症状に限らず、
お気軽にご相談ください
当院のアレルギー科
お子さまだけでなく、
ご家族の方の診療にも
対応しています
日本では2人に1人が何らかのアレルギー疾患を持っているとも言われ、今やアレルギーは国民病となっています。当院ではお子さまに限らず、ご家族全員に対応した診療も行っておりますので、まずは一度お気軽にご相談ください。小児科クリニックではありますが成人の方もしっかり対応させていただきます。
当院は「特掲診療科・
小児食物アレルギー負荷試験」の
認定施設です
[日保険適応と施設基準]
食物経口負荷試験は16歳未満のお子さまについて1年間に3回まで保険適応となっています。
実施可能な施設の基準については以下の通りです。
[小児食物経口負荷検査の施設基準]
- 小児科を標榜している保険医療機関
- 小児食物アレルギーの診断及び治療の経験を10年以上有する小児科を担当する常勤の医師が1名以上配置されている。
- 急変時等の緊急事態に対応するための体制その他当該検査を行うための体制が整備されている(16歳以上の方ついてはご相談ください)。
アレルギー検査
当院では今までのデータの蓄積も多いView39、RAST検査を採用しています。
View39
39項目を一度に調べるセットの血液検査です。約1週間で結果が分かります。検査費用は保険適応です。(その他診察料や処置料、処方箋料などが別途かかります)。名古屋市在住の18歳までの年齢(18歳に到達する日以降の最初の3月31日まで)のお子さんでしたら、こども医療費の助成制度を利用できるため、費用負担はありません。
3割負担だと5,000円ほどの検査費用となります。
非特異的IgEや血液型などの一般血液検査も同時に検査可能です。
くわしくは医師・スタッフまでおたずねください。
それぞれのアレルゲンに対応して作られたIgEを特異的IgEと言い、特異的IgE抗体を測定すればアレルギーの原因を調べることができます。
非特異的IgEは、体内の特異的IgE抗体の総量で、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、寄生虫感染症、などでも上昇します。アレルギー体質かどうかの判断材料にもなります。
RAST検査
静脈採血による血液検査です。セットのアレルギー検査ではなく、ご自身が気になっているアレルゲンに絞って、1回の検査で13項目まで調べることができます。約1週間で結果が分かります。検査費用は保険適応です。(その他診察料や処置料、処方箋料などが別途かかります)。名古屋市在住の18歳までの年齢(18歳に到達する日以降の最初の3月31日まで)のお子さんでしたら、こども医療費の助成制度を利用できるため、費用負担はありません。
紹介、連携先病院
各医療機関と連携した
医療を行っています
専門的で精密な治療や検査が必要な場合、
当院では総合病院や大学病院と連携を取った医療をご提案させていただいております。
各施設に特徴やメリットがあるため、患者さまのご要望を考慮したうえで医療機関をご紹介致します。
症状のことでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
など、患者さまとご相談のうえ適切な
医療機関をご案内させていただきます
食物アレルギー検査
の流れ
01
詳細な問診
豊富な知識を持つ医師が、摂取した食品の量や誘発された症状、発症までの時間経過など詳しく問診させていただきます。併せてお子さまが日々食べているものや生活スタイルなどを詳しくお伺いし、アレルギーの疑いがあるものを確認していきます。
02
血液検査
アレルギーは免疫機能が過剰に働くことで起こり、IgEという抗体が関わっていると言われています。血液検査でIgEの量を調べることにより、アレルギー体質であるかどうかやアレルギーの疑いのある抗原を判定します。1度に複数の項目を検査でき、1週間程度で結果が分かります。
03
皮膚テスト
(プリックテスト)
アレルゲンを含む液体を皮膚に落として専用のプリック針を出血しない程度に軽く押し当て、15分後にアレルギー反応が現れるかどうか確認します。簡易的な検査方法のため、小さなお子さまでも検査が可能です。抗原液の代わりに食物そのものを針で刺し、そのまま皮膚に押し当てるプリックテストを行うこともできます。
04
食物負荷試験
食物負荷試験は、アレルギーが疑われる食物を医師や看護師の監視の元で実際に摂取し、どのような症状が誘発されるかを調べる試験です。また、過去にアレルギーと診断された食物に対して、安全に食べられる量や耐性獲得の確認ができます。
喘息の検査方法
アレルギー体質のお子さまは喘息も持っている可能性が高い傾向にあります。喘息の有無を調べるためには主に呼吸器機能検査が用いられます。マウスピースをくわえて呼吸をしていただくと、気道が狭くなっているかを数値で確認できます。お子さまが怖がってしまい協力が得られないとできない検査ですが、大体小学校1年生、6歳くらいのお子さまであれば通常測定可能です。
気管支喘息の診断と治療経過を見るための検査です。治療薬である気管支拡張薬(β刺激薬)を吸入して、その前後で肺機能検査を行います。もし喘息発作が起きていれば薬の吸入後に息を吐きやすくなり、1秒間に吐き出す息の量「1秒量」も増えます。1秒量15%以上、もしくは200ml以上改善すると気管支喘息の可能性が高いと判断されます。
当院の治療方法
皮膚が赤く腫れる、かゆみが出る、湿疹が現れる箇所には、症状に適した外用薬を処方します。一定期間、外用薬を塗布することでアレルギー症状を抑えることが期待できます。薬によっては適切な使用期間が異なるため、定期的に医師の診断を受けながら塗布しましょう。
小児喘息の長期管理の目標は、薬物療法による副作用を最小限に留めながら基本病態である気道炎症を抑制し、かつ気流制限を軽減して、無症状状態の維持、呼吸機能や気道過敏性の正常化、QOLの改善を図り、最終的に寛解・治癒を目指すことです。
喘息においては明確なゴールがなく漫然と治療が続けられがちですが、吸入の手技確認などに加え適切な治療評価を行い、必要に応じて治療のステップダウン、治療を終了して経過を見ることも非常に重要です。
誤食時の症状の出方は同じ食品であってもお子さまにより様々です。皮膚症状、呼吸器症状、腹部症状や血圧低下などの全身症状など多様な症状があり、抗ヒスタミン薬や気管支拡張薬、ステロイド薬が必要になる場合もあります。また、重症度によっては補液やアドレナリン注射が必要になることもあります。当院ではアドレナリンの自己注射薬であるエピペンの処方も行っており、その使用方法や緊急時の対応についても詳しく説明させていただきます。緊急性の高い症状が出たらすぐにエピペンを使用し、救急車を呼ばなければなりません。
食物アレルギーは治療しなくても年齢が進むにつれて自然と良くなるケースもありますが、成人まで持ち越したり、重症化していくことも少なくありません。食物アレルギーを発症した場合、アレルゲンを避けた食生活をすることが基本となりますが、治療法もあります。経口免疫療法と言われるもので、アレルギーがあっても反応しない極少量の摂取を続け徐々に体を慣らしていくという治療法です。ただし経口免疫療法は摂取量の見定めが難しく、治療の過程で症状が誘発される可能性もあるためその対応をきちんとできる医療機関でないと実施できません。当院でもお子さまの状況に応じて適切な医療機関への紹介や指導を行っていきます。
花粉症や
通年性アレルギーで
お悩みの方へ
花粉症やダニアレルギーの
お悩みにも対応しています
舌下免疫療法は、スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎(ハウスダストの約80%がダニといわれています)に対して体質から改善できる治療法です。一般的なアレルギー性鼻炎の治療はすでに発症しているアレルギー症状を軽減する目的で行いますが、それに対して舌下免疫療法はアレルギー症状が起こらないように、あるいは発症しても軽微な程度に押さえ込むようにするという特徴があります。5歳以上の方が対象で、1日1回舌の上に薬を置いて、1分間保持してから飲み込むという治療法で誰でも簡単に出来ます。
初回の服用の際は医師の監視下で行うため通院が必要ですが、2回目からは自宅での継続が可能です。(ただし経過観察のため定期的にクリニックに通院する必要はあります。)治療を開始してから2、3か月で効果が現れることが多く、長期の服薬でより高い効果が期待できるため3年~5年続けていただくのが理想です。
舌下免疫療法
舌の下に少量のアレルゲンを投与して症状を緩和します
舌下免疫療法とは、少量のアレルゲンを舌の下に投与することでアレルギー症状を緩和していく治療法です。舌下免疫療法はスギ花粉による花粉症の患者さまとダニ(ハウスダスト)アレルゲンが原因のアレルギー性鼻炎の患者さまが対象となります。
アレルギー反応を起こす物質を体内に徐々に入れていき、体をそのアレルギー物質に慣れさせる体質改善の治療法です。これまではスギやダニの成分を皮下に注射する治療法でしたが、継続には労力と根気が必要でした。2015年に舌の下に薬を入れて治療を行う舌下免疫療法が登場たことで免疫療法へのハードルが下がり、より身近なものになっています。
このような方は
ご相談ください
- スギ・ダニのアレルギー性鼻炎の根本治療を希望される方
- 飲み薬や点鼻スプレーをしても、症状が改善しない方、または不十分な方
- 飲み薬での眠気の副作用が強い方、薬の量を減らしたい方
- 手術による治療鼻レーザー手術、鼻中隔矯正術などを避けたい方
- 今後、妊娠を考えられている方
- ダニ以外のアレルギー物質への感作も避けていきたい方
服用方法
少量の治療薬から服用をはじめ、その後決められた一定量を数年間にわたり継続して服用します。
初めての服用は、医療機関で医師の監督のもと行い、2日目からは自宅で服用します。
服用における副作用としては、不快感や喉の刺激感、かゆみ、口の中の浮腫、耳のかゆみなどが起き、重症になるとアナフィラキシーなどの症状が現れることはあります。
服用回数:1日1回
治療開始時期:6月1日~11月下旬頃
※スギ花粉が飛ぶ可能性がある時期は、治療をはじめることができません。
スギ花粉のエキスを含む錠剤(シダキュア)を使用します。飲み込む前に舌下に置き、それを1分程度口内で保持してから飲み込みます。
服用回数:1日1回
開始時期:いつでも可能
ダニを原料とするエキスを含む錠剤(ミティキュア)を使用します。飲み込む前に舌下に置き、それを1分程度口内で保持してから飲み込みます。